高齢ニートと起業家 その1の続きです。
あなたでない誰かが起業したと思います。
高齢ニートと起業家 その1で書いたニート向け起業法じゃない場合でしょう。
家族友人に金を借りたか出資してもらったか。
その恩人たちに損をさせないために死に物狂いで働くのが普通です。
アオザイやオーストリアの夏物を仕入れるとします。
どの時期に、どの業者と交渉して、品質のチェックをどうする。
社長一人、もしくは数人でやってるなら、当然全部を把握してます。
今年は冷夏だったから安く買い叩ける。しかも早めに買えるとか。
これが儲かり始めて人を雇い始める。
でも商売を1番把握してるのは社長です。
「猛暑で商品足りないからって騙されて中国製を買ってくるなよ」とか。
いちいち詳細に仕事の指示をします。もちろん指示すべきです。
恩人に借りた金を確実に増やして返さなきゃいけないからです。
そうして借金も返し終わったくらいの時期。
あるいは、会社の人数がある数(30~300)を超えた時期かな。
今まで全社員の仕事を把握してたのが出来なくなる。
「何で〇〇業者から仕入れない!?」と怒鳴る。
「あそこは社長が引退して閉鎖しました。今は部長が独立した会社からです」
ほんの少し前なら、仕入れ先が変われば自分で見に行きました。
でも
アオザイの次は
インドのサリーと思って新商品にかかりっきり。
黒字化するまではオーストラリアなんて言ってるヒマがない。
そのうちに中国製のTシャツを仕入れる奴がいる。
「猛暑で商品不足で中国製も20円にさせて買いました」とか。
入社して数年の社員が社長の知らない方法で会社に利益をもたらし始める。
自分が把握してない仕事で若い社員が利益上げてる。
ここで成功する社長は劇変します。
若い社員に優しく接して、お礼を言ったり始める。
若い社員は商品を買ってくれる顧客も同然です。
進んで会社に利益をもたらしてくれる。
そうなった創業社長の会社はもっともっと大きくなる。
自分が把握してない仕事なのに若い社員に逐次指示する社長の場合。
若い社員は指示待ちになり、その指示が古い。
あれだけ勢いのあった会社も斜陽になるのです。